第四話:順調!?加速する結婚への道のりと少しの違和感【婚活サイトで出会ったCさん】オレ:33歳
バツイチになってからの婚活記を書いております、くまうんと申します。
さて、Cさんと夢のような時間を過ごし、T駅の改札で「またね!連絡するね!」と手を振りながらお別れし、オレは帰路につきました。
1つ年上で、オレと同じくバツイチのCさん。
THE!美人妻!みたいなルックスのCさん。
オレは帰りの電車のなかで、「あんな美人と付き合えるなんて夢のようだ」と、ボーっとしながら喜びを噛みしめていました。
勘違いじゃなかった
帰宅後、オレはCさんにメールを送りました。
「楽しかった」「今度はドライブに行こう」といった、当たり障りのない内容のものを送ったんです。
実際に会ってみて、Cさんがオレのことをどう思ったかは分かりませんが、かなり好意的だったのは間違いない・・・ですが、イマイチ自信がなかったんですよ。
冷静に考えてみたら「(悪い意味で)私とはつり合わない男だったわ!」なーんて、Cさんがそんなことを考えているかもしれないですしね。
オレが送ったメールに対し、Cさんはすぐ返信をくれました。
内容は・・・
好意的でした!
よかった!一緒にいるときに感じた好意はオレの勘違いじゃなかったんだ。
よかった!
本当によかった!
順調な交際
ひとまず相思相愛!オレとCさんは順調に交際を重ねていったのです。
週末はオレのアパートにCさんが泊まりにきて、土日は一緒に買い物へ行ったり遊びに行ったりと、いたって普通なカップルの交際をしていました。
Cさんが笑顔で「ねぇねぇ!」と話しかけてくるだけで、オレのおっさんハートはキュン!としてしまいます。
美人すぎるだろ・・・
Cさんは性格も穏やかで、短気なオレもつられて穏やかな気持ちになれ、軽い言い争いすら起こらず喧嘩とは無縁の時間を過ごすことができたのです。
非の打ちどころのないCさんですが、1つだけ気になることがありました。
ほんと、たった1つだけ。
長く一方通行な会話
美しく穏やかなCさんに感じた、ほんの少しの違和感。
それはCさんが「一方的に長時間喋るときがある」ということでした。
会話が成り立つときは、考えも趣味も似ているので楽しい話ができるのですが、何かスイッチが入るとCさんは一方的に永遠と話し始めるのです。
いやいや、女性がお喋り好きなのはモテないオレでも知ってますよ!
男性と違い、女性の会話は共感のためにある・・・らしいというのも知っています。
オレも10分や20分であれば、興味がない話でも「うんうん」と聞くのですが、スイッチが入るとオレが聞いているいないを問わず、1時間でも2時間でも一方的に話をするんですよ。
よくまぁ途切れずに喋れること・・・
落語か!?いや、お経か!?
この一方的な会話(?)が、ルックスも性格も完璧なCさんに対して感じた違和感であり、不満でした。
あるとき、耐えきれずにその想いをそのまま伝えたことがあったのですが、「え!?そうなの?気を付けるね!」というような反応をしてくれたものの、全く変化はなく、Cさんはスイッチが入ると機械のように喋り続けるのでした。
・・・そうか!今思えばCさんはロボットだったのかもしれんな!
お互いの家族に
多少の違和感を抱えながらも、オレはCさんの美しさと穏やかさに惹かれ、再婚へ向けて行動を加速させました。
Cさんも早く再婚したいということだったので、タイミングも一致してたんですよ。
「結婚したら〇〇に住みたいね」とか「一緒にスーパーへ行って夕食を作りたいね」なんて、たわいのないことを話しながら想像を膨らませ、幸せな時間を過ごしていたわけですよ
付き合い始めて3ヶ月ほどのときに、オレはCさんの実家へお邪魔しました。
ご挨拶ってやつですよ。
「む・・・娘さんをぼくにください!」みたいな挨拶をしたわけではないですが、緊張しながらご両親にご挨拶をしました。
オレは昔から年配のかたに好かれる傾向があり、Cさんのご両親もオレを受け入れてくれたように感じました。
続いて、Cさんをオレの実家へ。
オレの実家は少々遠いところにあるので、泊りがけで連れていきましたが・・・
まぁとにかく父親がCさんのことを気に入りましたよ。ええ。
美人で控えめで穏やかな娘さんなのだから、当たり前といえば当たりまえですけれどもね。
そんなこんなで、付き合い始めて3ヶ月でお互いの実家へ挨拶を済ませ、オレとCさんは結婚(お互い再婚)に向けて急加速で進んでいったわけです。
「来月から同棲しようか」
オレの実家からの帰り道、オレの部屋で一緒に住もうという提案を、Cさんは快く受け入れてくれました。
婚活のゴールが見えた!そんな気がしてしまうのも仕方ない・・・
つづく
第三話:三種類の二重まぶた 【婚活サイトで出会ったCさん】オレ:33歳
どうも。婚活物語を書いております”くまうん”と申します。
前回のお話で、婚活サイトで出会ったCさんに対し、会ったこともないのに告白めいたことを伝えてしまったことを書きました。
今回はその続きです。
「Cさんが好きです!」
なーんて、勢いで伝えてしまったはいいが、返事がくるまでハラハラドキドキして落ち着きません。
せっかくいい感じになった(とオレは思っている)のに、先走った告白めいた言葉に引かれたら終わりですからね・・・
返事
告白めいたメールは夜送り、Cさんが返事をくれたのは翌朝でした。
気持ちわるッ!
・・・とか書かれていたらどうしようかと思いましたが、オレが書いた気持ちをスルーせずに「私もくまうんさんのことが好きです」と書かれていたのです!
嬉しすぎるこの返事。
その日から、メールの内容は実際に会うことを前提にしたものに変わっていきました。
Cさん、どんな人なんだろう・・・この時点では、年齢がオレの1つ上だということしか分かっていませんでした。
写真で見る二重
お互いを好意的に想い、実際に会う日を調整して決めることができました。
会うのは2週間先の金曜日。
オレは「お互いのイメージが固まらないうちに、写真の交換をしませんか?」とCさんに持ちかけてみました。
Cさんは快諾してくれ、自撮りしたら送ってくれると返事をくれたのです。
持ちかけるオレもオレだけど、なんかCさんは警戒心が薄い人だなぁ・・・なんて、少しだけ不安になりながらオレはCさんに送るための自撮り写真を撮ることにしました。
くっ!
撮っても撮ってもブサイクな男しか映らんぞ!
オレの携帯カメラ、壊れてんじゃねぇか!?
カメラに八つ当たりしながら、撮り直すこと50数枚。
ようやく人様に見せることができる写真ができあがりました・・・
にしても、50枚だぞ!50枚!
ようやく撮れた奇跡の1枚をCさんに送り、携帯のフォルダに大量に格納された50枚のオレを必死に削除しました。
こんなもん、誰かに見られて「アイツ、顔面偏差値34.2のくせに河村隆一みたいにナルシストなんだぜ!」なんて言われようもんなら、孫の代まで語り継ぐ恥です。
必死に削除しました。
アタフタしながら写真を削除し、ボケーっとタバコを吸っているときに、Cさんからのメール着信を知らせる音が鳴りました。
この時点で、2つのことが頭に思い浮かびます。
①オレの顔を見た感想が書かれている
②Cさんの写真が添付されている
メールは②の内容でした。
アレかな・・・オレの顔はちょっと触れたくないくらいの感じだったのかもしれんな・・・とも思いましたが、ともあれ②、Cさんのお顔を拝見できるのです。
もう、ドッキドキしながら添付の写真をOPEN!
そこには、キリッとした気の強そうな二重の美人が映っていました。
こういった婚活サイトでの出会いは、往々にして妄想が膨らんで相手のことを美化して想像してしまうと思いますが、Cさんはオレの妄想よりも美人だったのです。
・・・
こんな美人が婚活サイトにいるのか!?
オレはCさんが美人であることを喜ぶと同時に、ちょっとした違和感というか不安がよぎりました。
結果、この不安はただの考えすぎだったんですけどね。
ちょっとだけ、美人局かなぁ・・・なんて考えちまったよ!
初対面
オレとCさんはかなりの数のメールをやり取りし、写真によるある程度のイメージも持つことにより相当な親密感を持っていましたが、まだまだ会ったこともない未知の関係。
初めて会うときは、期待で胸が膨らむとともに、実物のオレが嫌われたらどうしようという不安、更に美人局だったら大ピンチ!という色々な想いが交錯しておりました。
実際に会う日。
オレとCさんが待ち合わせをしたのは、東京都の西側にある大きな駅の改札付近。
待ち合わせ場所に少々早く到着したオレは、本当はキョロキョロしながらCさんを早く見つけたいという気持ちをグっと堪えて、少しだけカッコつけて突っ立っていました。
少しでもマシに見せて、気に入ってもらわんとな!
待ち合わせ時間ちょうどくらいに、事前に聞いていた服装の女性がオレに近づいてきました。
黒のスカートに白いバッグ。
Cさんです。
「あ・・・はじめまして!って言うのも何か変ですよね!」そう言って微笑むCさんは、写真のときから髪型を変え、ふんわりパーマでとても可愛らしい女性です。
写真で見るよりはっきりした二重で、少し眠そうに見えるほどでした。
とにかく美人です。
驚きました。
こんな美人が婚活サイトで婚活をして、オレのようなモテない男と会ってくれ、さらに会っても嫌な顔をせず好意的な眼差しを向けてくれるのです。
婚活サイトよ!ありがとう!
急展開
この日、Cさんとは映画を観てから飲みに行こうという約束をしていました。
早速、駅近くにある映画館へ。
この映画館へと続くEVを待っているとき、ちょっとふざけて「オレ達ってカップルに見えるんですかね?」とCさんに振ってみたところ、Cさんが意外な反応をしたのです。
じゃぁ・・・
と言って、オレの左腕にCさんの腕を絡ませてきたのです。
ちょ!ちょっと!
オレは全くモテずに奇跡的に結婚できたものの、すぐ離婚したようなダメ男。
方や、Cさんはその美貌からしてモテ続けてきたでしょうに・・・そんな貴女がオレに腕を絡めてくるなんて!いいんですかい!?
このとき、うつむき加減のCさんは、とてつもなく美しい二重の美人でした。
写真で見るときと、初対面のイメージと、更に恥じらいながらうつむく全てが違う雰囲気のCさん。
この腕を組まれた瞬間が、33年間で1番幸せな瞬間だったかもしれません。
あ、心配してた周りに怖いお兄さんが潜んでいるということもなかったので、正真正銘の幸せな時間だったよ!
どこに潜んでいるんだ・・・怖いお兄さん・・・って、かなりキョロキョロ見回したけどね。
映画のあとに
二人で映画を観たあと、予約していた個室居酒屋へ移動。
ここで3時間くらい色々な話をしました。
初対面。
確かに初対面ではありますが、我々はすでに大量のメールを通じてお互いのことを結構知っています。
趣味や家族構成、仕事の内容も恋愛観だって知っています。
昔からの知り合いのように話は弾み、あっという間に時間が流れました。
初対面の気がしない
居酒屋を出たときはもう、オレとCさんは恋人同士のような雰囲気になっていました(少なくともオレはそう感じていた)
このあと・・・
オレとCさんはDVDを観ることにしたのです。
二人とも観たいと思っていながら、一人では怖くて観れない”saw”を観ることにしたんですよ。
二人でTSUTAYAへ行って”saw”を借り・・・
・・・
どこで観たかはご想像にお任せします。
翌朝、もう婚活はこれで完了だ!!!と、早々と浮かれたのをよく覚えています。
でも、このブログ、【12年の軌跡】ですからね。
こんな幸せなまま終わるわけにはいかないんだよッ!
つづく
第二話:顔を合わせる前の暴走 【婚活サイトで出会ったCさん】オレ33歳
婚活サイトで出会ったBさんが、実は既婚者だった!
って、婚活している女性のブログではたまに見かけるものの、男ながらそれを体験したオレ。
色んな体験をしてこそ男は成長するのだ!
みたいなことをね、いつか言ってみたいね。
実際体験したら72時間くらいへこむぞ!
72時間ヘコんだあとの73時間目、新たに婚活を再開することにしたのでした。
時間は限られているからな!
今度は有料へ
そう、無料婚活サイトへ登録したから、冒頭のような体験をしてしまったのだ!
有料サイトならば、証明書の提出なんかもあるから、世にも奇妙な体験をする可能性が下がるはず。
今度はケチらず有料の婚活サイトに登録しよう!
オレは高い志をもち、高い入会金を支払って有料婚活サイトに登録をしたのでした(今はもうそのサイトは無くなってしまった)
返事はたまたま
さて、わくわくしながら入会した有料サイトの中には、ソコソコの会員がいるように見えたのですが、どうも活発に動いているような感じがありませんでした。
最終ログイン:3日前
最終ログイン:1週間前
最終ログイン:1週間前
こんな文字が並びます。
一瞬絶望を感じましたが、無理やり考え方を変換しました。
おぉっ!皆、ステキなパートナーを見つけてログインしなくなったんだな!そうに違いない!
と、日本屈指の前向きな考えに変換し、婚活に励むことにしたのです。
だって入会金払っちまってんだから!
初日、数人の方にメッセージを送ってみましたが、全く返事はありませんでした。
もちろん、女性から私へのメッセージも皆無!リアルな世界同様に全くモテません。
そんなことが2週間くらい続いたとき、ある女性Cさんから返事を貰うことができたのです。
Cさんは、数いる会員の中でも、しっかりした文章で丁寧にプロフィールを書いていた方。
そのCさんから返事を貰えたことが嬉しく、その日は1日幸せな気分でいられました。
しばらくメッセージの交換をしましたが、メッセージの文章も丁寧でキレイ。
とても素敵な女性像が浮かんできました。
わくわくするよね!こういう瞬間!
あるタイミングで、なぜオレに返事をくれたか聞いたところ、Cさんは「オレのHNが、昔Cさんがよく使っていたHNとたまたま同じだったから、ちょっと気になって返事をしてみた」と答えてくれました。
運命かもしれませんね!
そう続くCさんの一言に、オレのハートは串刺しにされたのです。
ん?ハートの串刺しってハツか・・・こういうときは、「ハートをわしづかみにされたのです!」が正しいのかな。
「ハートを射抜かれたのです!」かな。
ま、そんな感じだったのよ!
会う前に
いつしか、二人のやり取りは婚活サイト経由のメッセージから、携帯メールへ(まだLINEなかった時代ね)
オレはメールがイチイチ長いので、「おはよう」メールでも数百文字くらい書くのですが、Cさんは嫌がるどころか同じくらいの長文メールを送ってきてくれるステキな女性。
好きなタイプはメールが長文の女性です!
というオレにとって、Cさんは理想的な女性でした。
長文のやり取りをしていると、不思議と昔から知っている人のように、Cさんとの距離がドンドン近づいてくる気がします。
距離が近づいたら、好きになってしまいます。
好きになってしまいます!!!
オレは思わず、会ったことも声を聴いたこともないCさんに「Cさんが好きです」と伝えてしまいました・・・
つづく
第一話:まだまだ甘い婚活への気持ち 【婚活サイトで出会ったBさん】 オレ:33歳
バツイチになって、すぐに再婚したいという気持ちが芽生えたわけですが、当時のオレはまだまだ若造(40超えた今のオレからみたら)
「結婚」というよりも、どちらかというと「彼女が欲しい!」という感覚の方が強かったのです。
もう!今、当時のオレをひっぱたいてやりたいわッ!
婚活市場では、よく女性の年齢がどうこう言われますが、男の年齢も若いほうが需要があるのです。
それを知らなかった当時のオレは、「なんとなーく彼女ができて、恋愛できて、そのゴールが結婚だったらいいなぁ」なんて思っていたのでした。
甘い!甘すぎるぞ!!!
婚活サイトに登録
オレの職場は「ドキッ!女だらけの華やかな職場!」とは程遠く、「くさっ!おっさんだらけの薄汚れた職場!」なのです。
ただでさえ、リアルで出会った女性と付き合えたのは前嫁のみだったほどモテないオレが、おっさんだらけの職場にいて嫁や彼女はおろか、一緒に食事に行ってくれる女性すら見つけることはできません。
これはいかん!
ということで、オレは婚活サイトに登録することにしたのでした。
今はもうそのサイトが無くなってしまったのですが、当時存在した無料の婚活サイトです。
なんて名前だったかな・・・それすら思い出せないや・・・
写真などは登録できず、簡素な作りで会員も少ないようなサイトだったような記憶があります。
ま、そんな印象の薄い婚活サイトに登録し、何人かの気になる女性にメールを出したところ、Bさんという方が返事をくれました。
年は1つ上の34歳で、電車で30分ほどの比較的近くに住んでいる方でした。
数週間、何気ないやり取りをした後、オレはBさんと会う約束を取り付けたのですが・・・
どんな人なのだろうか
Bさんがどんな女性なのか、写真などを見たわけではないので頭の中で妄想が膨らみます。
身長が170cmほどあるというのはプロフィールから情報を得ていたので、高身長スタイルの美しい女性の想像図が広がっていきます。
・・・こんなふうに想像(妄想)が広がること、よくあるよね!?
想像で頭がパンパンになった状態で、Bさんと待ち合わせ。
お互いの中間点にある某駅で、ある日の昼間に会うことになりました。
もう・・・ドキドキが止まらねぇぜ!
Bさんの嘘
Bさんと会うまで、心臓が破裂しそうなくらいドキドキしていました。
一体どんな人なんだろう・・・
待ち合わせ場所に現れたBさんは、プロフィール通りの高身長で大人しそうな女性でした。
対面してからも、しばらくドキドキしながら近くのスタバに入って少しお話をすることにしたのですが・・・
ちょっ
ちょっと待て!
Bさんの左手に指輪が光っています。
えぇっ!?
左手の薬指に指輪ですよ。
混乱しながら、色々と考えてみます。
・左手の薬指に指輪をするのは、パートナーがいない証明だという文化の国で育った。
・親友が作ってくれた指輪が、たまたま左手薬指にピッタリのサイズだった。
・左手薬指に魔物が宿り、それを封印するためにやむを得ず指輪をしている。
・その他
・・・だめだ。
どう考えても「その他:結婚している」だろ!
オレ「あの・・・Bさん、もしかして結婚してますか?」
勇気を出して弱々しく聞くオレ。
Bさん「はい・・・ごめんなさい」
えぇっ!?こんなに大人しそうな女性が・・・はッ!?もしかして美人局か!?
そんなこともあるのね
結局、Bさんは結婚していながら婚活サイトに登録している見た目が大人しそうだが、やることが大胆な女性でした。
旦那さんとは離婚したいと思っていて、良い人がいないかと婚活サイトに登録そうで、指輪ははずして行こうか迷ったが、気づいて欲しくて外さずに来たのだとか。
うん。
なんだか関わったら面倒なことに巻き込まれそうな予感がして、3時間ほどお話して別れました。
面倒なことに・・・とか言いながら、3時間も話すあたりがアレですが、会話自体は結構楽しかったんですよ。
この日得たものは、「人は見かけによらない」「無料婚活サイトは何だか怪しい」「抹茶何とかフラペチーノは一番大きいベンティサイズを飲むのお腹いっぱいになる」ということでした。
何とも前途多難な婚活のスタート。
スタートダッシュで壮大にズッコケた話でした。
【序章】結婚からバツイチへ
はじめまして。”くまうん”と申します。
早速ですが、宣言いたします。
俺はモテない青春を送ってきた!
そう自信をもって言える!
と、全くもって自慢にならない宣言をしたところで、このバツイチ婚活物語の序章である結婚からバツイチへの簡単な流れを紹介しましょう。
確かに運命の出会いだったかもしれない
中学時代はもちろん、高校大学と彼女ができたことがない俺は、モテないまま20代に突入しました。
もはやリアルでの出会いなど、オリンピックで6位入賞を狙うより無理!
無理無理!無理なんだよ・・・
25歳のときに、簡単な日記が書ける掲示板で知り合った3つ年上の女性がオレと付き合ってくれました。
これがオレのはじめての彼女だったわけです。
なんとも遅咲きですな!
4年後、その彼女と別れて俺はまた一人になった数ヶ月後、オレが勤めていた会社に新人として入社してきたのがAという女性でした。
オレはモテないけれども人と話すのは好きなので、このAにも積極的に話しかけたのですが、彼女は冷たい目つきで「だからなに?」と言いたげな表情をよく浮かべていたんですよ。
特にAのことを狙っていたわけでもないので、その冷たい目を気にすることもなく数ヶ月が過ぎていきました。
ある冬の日、オレが同僚の女性と二人で移動しているときに、突然同僚女性が「Aちゃんとくまうんさん、付き合うと思うんだ」と言い出したのです。
「相性も良さそうだし、きっとAちゃんはくまうんのさんの事が大好きだよ」とも。
それを聞いて動揺したオレは、慌てて「いやいやいや!そんなわけねぇって!」と必死に否定しました。
だって、Aは高身長でスタイル抜群、サトエリに似た感じのアジアンビューティーで更にお洒落なギャルなのです(当時24歳)とてもじゃないが、リアルでモテたことがないオレとはつり合わないわないと思っていたんです。
いや、あり得ないでしょ・・・
確かに初対面から数ヶ月が経って、色々お話をした結果、話のレベルと笑いのセンスは合う気がするけれども・・・
意識するようになった
同僚の話を聞いた翌日から、オレはAを意識するようになってしまった。
モテない男は単純なんだよ!
改めて意識して見てみると・・・確かに言われてみれば俺に好意を抱いているような気がしないこともない。
しかし!ここで早とちりして「俺のこと好きだろ!?」みたいなアプローチをして海の藻屑と消えていった男性達がどれほどいたことか!
俺は自意識過剰にならないよう、慎重にAと接するようにした。
もしかしたら、リアル出会いで初めての彼女ができるかも!
という、こぼれ落ちそうな気持をグっと堪えて毎日を過ごしたのです。
夢の中での予感
ある日、明け方に夢をみた。
Aの夢を。
そして夢の意識の中で、「あ、俺、Aと付き合うわ」という予感がしたのです。
強い予知のような感じでした。
あとから聞いた話だが、同時期にAも「俺と付き合うだろう」というような内容の夢を見ていたらしいのです。
運命!
・・・だったのかもしれないし、単に深層心理が夢に現れただけかもしれないが、二人の気持ちは一致していたようでした。
恥じらいのラーメン
夢から1ヶ月ほど経ったとき、Aは俺に「いつも夕食はどうしているのか?」と尋ねてきました。
俺は、「自炊したり」「ラーメン食いに行ったり」と、適当に答えたところで、Aは「ラーメン食べに行きたいです!」と大声で訴えかけてきたんです。
そのときの表情は、鈍感な俺でもわかるくらい好きな人を見つめる乙女の顔でしたね。
その日の夜、時間を合わせてラーメンを食べに行き、帰りは車でAの最寄り駅まで送っていったんです。
道中、Aは終始楽しそうにしていたので、俺も一緒にいてとても楽しかったし、時折見せる恥じらう感じが美しく、俺もモジモジしてしまいましたよ。
告白
ラーメンから更に一ヶ月が経ったある夜、俺はAに告白をしました。
夜、一緒に食事をした後、外を歩きながら「付き合って・・・というか、結婚してくれ!」と、一段階すっ飛ばした告白をしたんです。
いやこれ、失敗したら大やけど&社内に「いきなり求婚してきた球根みたいな顔の男」として恰好の笑いものになるところだが、Aは小さくガッツポーズをしながら何度も頷いてくれました。
初めてリアルで出会った人が彼女になってくれたのだ!!!
しかもスタイル抜群の可愛い彼女が!
こいつはもうとにかく嬉しかった。
それから1年半ほど付き合った後、同棲を経て俺とAは結婚したのです(端折りすぎ?幸せな話は短くていいよね!)
離婚の火種は突然に
離婚のきっかけは、なんの前触れもなく突然訪れました。
結婚生活は、それぞれ多少の不満があって喧嘩もするものの、二人で笑い合い楽しく過ごしていたんですよね。
はたから見ても、とても仲の良い二人だったはず。
秋のある日。
その日も、駅まで手をつないで一緒に通勤したんですよ。いつもと何も変わらない朝。
すでに俺もAも出会った職場から転職して別々の会社に勤務していたけれども、朝は時間を合わせて駅まで一緒に歩いたんです。
夜、ささいなことで喧嘩をしました。
ほんとうにどうでもいいような、ささいな喧嘩。
いつもはすぐに仲直りするレベルの喧嘩なのに、その日は何故か簡単に歩み寄る気になれなくて、ちょっと意地を張ってしまいました。
不思議と、Aもいつもと違い意地を張っているような感じがしたんだけど、結果としてそれは正しい感覚だったんだな。
数日後、Aは実家に帰ってしまった。
それから一ヶ月の間、電話や直接会って話し合いを繰り返しましたが、昔のように仲良く笑い合えるような気がしませんでした。
もう心は遠く離れてしまっている。
昔といっても、ほんの一ヶ月ほど前のことなのに、その頃にはもう戻れないような感覚があったんですよ。
不思議だ。つい最近まで、あんなに仲が良かったのに。
もうダメだな・・・俺たちは短い結婚生活を終わらせることにした。
結婚生活は同棲を含めて2年、付き合いはじめてから3年で、俺とAはお別れをしました。
たぶん、これをはたから見たら我慢が足らん!とか、決断が早すぎる!もっと一緒に連れ添ってから夫婦になれるんだ!って思われるんだろうけど、そのときは二人にしか分からない共感があったんですよ。
3年間一緒にいて、二人の間に生まれた共感は「一緒にいてはいけない」ということだったんですね。
切ないけれども、これが答えだったのです。
そして婚活へ
離婚後、Aが荷物を持って完全に出て行き、俺はまた一人になりました。
慣れているはずの一人は、なんだかとても寂しく怖かったのを覚えています。
また結婚したい。
俺はもう1度結婚したい!
最後はちょっと残念な感じになってしまったが、結婚生活はとても楽しかった!だからまた結婚したい!
俺はバツイチになり、改めて婚活をしようと思い立ちました。
こう思わせてくれたのは元嫁Aのおかげでもあり、恨みを残さずに離婚できたからだと思っています。
このとき33歳。
今思えば、まだまだ若くて元気な男でしたよ。ええ。