第三話:三種類の二重まぶた 【婚活サイトで出会ったCさん】オレ:33歳
どうも。婚活物語を書いております”くまうん”と申します。
前回のお話で、婚活サイトで出会ったCさんに対し、会ったこともないのに告白めいたことを伝えてしまったことを書きました。
今回はその続きです。
「Cさんが好きです!」
なーんて、勢いで伝えてしまったはいいが、返事がくるまでハラハラドキドキして落ち着きません。
せっかくいい感じになった(とオレは思っている)のに、先走った告白めいた言葉に引かれたら終わりですからね・・・
返事
告白めいたメールは夜送り、Cさんが返事をくれたのは翌朝でした。
気持ちわるッ!
・・・とか書かれていたらどうしようかと思いましたが、オレが書いた気持ちをスルーせずに「私もくまうんさんのことが好きです」と書かれていたのです!
嬉しすぎるこの返事。
その日から、メールの内容は実際に会うことを前提にしたものに変わっていきました。
Cさん、どんな人なんだろう・・・この時点では、年齢がオレの1つ上だということしか分かっていませんでした。
写真で見る二重
お互いを好意的に想い、実際に会う日を調整して決めることができました。
会うのは2週間先の金曜日。
オレは「お互いのイメージが固まらないうちに、写真の交換をしませんか?」とCさんに持ちかけてみました。
Cさんは快諾してくれ、自撮りしたら送ってくれると返事をくれたのです。
持ちかけるオレもオレだけど、なんかCさんは警戒心が薄い人だなぁ・・・なんて、少しだけ不安になりながらオレはCさんに送るための自撮り写真を撮ることにしました。
くっ!
撮っても撮ってもブサイクな男しか映らんぞ!
オレの携帯カメラ、壊れてんじゃねぇか!?
カメラに八つ当たりしながら、撮り直すこと50数枚。
ようやく人様に見せることができる写真ができあがりました・・・
にしても、50枚だぞ!50枚!
ようやく撮れた奇跡の1枚をCさんに送り、携帯のフォルダに大量に格納された50枚のオレを必死に削除しました。
こんなもん、誰かに見られて「アイツ、顔面偏差値34.2のくせに河村隆一みたいにナルシストなんだぜ!」なんて言われようもんなら、孫の代まで語り継ぐ恥です。
必死に削除しました。
アタフタしながら写真を削除し、ボケーっとタバコを吸っているときに、Cさんからのメール着信を知らせる音が鳴りました。
この時点で、2つのことが頭に思い浮かびます。
①オレの顔を見た感想が書かれている
②Cさんの写真が添付されている
メールは②の内容でした。
アレかな・・・オレの顔はちょっと触れたくないくらいの感じだったのかもしれんな・・・とも思いましたが、ともあれ②、Cさんのお顔を拝見できるのです。
もう、ドッキドキしながら添付の写真をOPEN!
そこには、キリッとした気の強そうな二重の美人が映っていました。
こういった婚活サイトでの出会いは、往々にして妄想が膨らんで相手のことを美化して想像してしまうと思いますが、Cさんはオレの妄想よりも美人だったのです。
・・・
こんな美人が婚活サイトにいるのか!?
オレはCさんが美人であることを喜ぶと同時に、ちょっとした違和感というか不安がよぎりました。
結果、この不安はただの考えすぎだったんですけどね。
ちょっとだけ、美人局かなぁ・・・なんて考えちまったよ!
初対面
オレとCさんはかなりの数のメールをやり取りし、写真によるある程度のイメージも持つことにより相当な親密感を持っていましたが、まだまだ会ったこともない未知の関係。
初めて会うときは、期待で胸が膨らむとともに、実物のオレが嫌われたらどうしようという不安、更に美人局だったら大ピンチ!という色々な想いが交錯しておりました。
実際に会う日。
オレとCさんが待ち合わせをしたのは、東京都の西側にある大きな駅の改札付近。
待ち合わせ場所に少々早く到着したオレは、本当はキョロキョロしながらCさんを早く見つけたいという気持ちをグっと堪えて、少しだけカッコつけて突っ立っていました。
少しでもマシに見せて、気に入ってもらわんとな!
待ち合わせ時間ちょうどくらいに、事前に聞いていた服装の女性がオレに近づいてきました。
黒のスカートに白いバッグ。
Cさんです。
「あ・・・はじめまして!って言うのも何か変ですよね!」そう言って微笑むCさんは、写真のときから髪型を変え、ふんわりパーマでとても可愛らしい女性です。
写真で見るよりはっきりした二重で、少し眠そうに見えるほどでした。
とにかく美人です。
驚きました。
こんな美人が婚活サイトで婚活をして、オレのようなモテない男と会ってくれ、さらに会っても嫌な顔をせず好意的な眼差しを向けてくれるのです。
婚活サイトよ!ありがとう!
急展開
この日、Cさんとは映画を観てから飲みに行こうという約束をしていました。
早速、駅近くにある映画館へ。
この映画館へと続くEVを待っているとき、ちょっとふざけて「オレ達ってカップルに見えるんですかね?」とCさんに振ってみたところ、Cさんが意外な反応をしたのです。
じゃぁ・・・
と言って、オレの左腕にCさんの腕を絡ませてきたのです。
ちょ!ちょっと!
オレは全くモテずに奇跡的に結婚できたものの、すぐ離婚したようなダメ男。
方や、Cさんはその美貌からしてモテ続けてきたでしょうに・・・そんな貴女がオレに腕を絡めてくるなんて!いいんですかい!?
このとき、うつむき加減のCさんは、とてつもなく美しい二重の美人でした。
写真で見るときと、初対面のイメージと、更に恥じらいながらうつむく全てが違う雰囲気のCさん。
この腕を組まれた瞬間が、33年間で1番幸せな瞬間だったかもしれません。
あ、心配してた周りに怖いお兄さんが潜んでいるということもなかったので、正真正銘の幸せな時間だったよ!
どこに潜んでいるんだ・・・怖いお兄さん・・・って、かなりキョロキョロ見回したけどね。
映画のあとに
二人で映画を観たあと、予約していた個室居酒屋へ移動。
ここで3時間くらい色々な話をしました。
初対面。
確かに初対面ではありますが、我々はすでに大量のメールを通じてお互いのことを結構知っています。
趣味や家族構成、仕事の内容も恋愛観だって知っています。
昔からの知り合いのように話は弾み、あっという間に時間が流れました。
初対面の気がしない
居酒屋を出たときはもう、オレとCさんは恋人同士のような雰囲気になっていました(少なくともオレはそう感じていた)
このあと・・・
オレとCさんはDVDを観ることにしたのです。
二人とも観たいと思っていながら、一人では怖くて観れない”saw”を観ることにしたんですよ。
二人でTSUTAYAへ行って”saw”を借り・・・
・・・
どこで観たかはご想像にお任せします。
翌朝、もう婚活はこれで完了だ!!!と、早々と浮かれたのをよく覚えています。
でも、このブログ、【12年の軌跡】ですからね。
こんな幸せなまま終わるわけにはいかないんだよッ!
つづく